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フリーエージェント社会の到来(新装版) 組織に雇われない新しい働き方 ダニエル・ピンク

フリーエージェント社会の到来は、
既存の「組織に勤めて働く」のではなく、
組織に勤めず、独立して「一個人の力」で稼いでいく
「フリーエージェント」の時代が到来したと言うことを示唆した本です。

 著者のダニエル・ピンクについてですが、
かつて副大統領のスピーチライターを務めていましたが
過労の結果、ホワイトハウスで嘔吐して仕事を辞めた際、
働き方に疑問を持ち、フリーエージェントへと転身された方です。

フリーエージェントに当たる人たちとしては、具体的に、
「フリーランス、臨時社員、ミニ起業家」の3種類がいると
著者のダニエル・ピンクは指摘しています。

フリーランスは、特定の企業に勤めるのではなく、
個人として仕事を契約し、自身の労力を提供する人です。
例えば、ランサーズやクラウドワークスの様な
クラウドソーシングなどを使って働いている方は、
フリーランスと呼ばれる立場の人たちが多いのではないでしょうか。

臨時社員は、いわゆる派遣社員と呼ばれる方達です。
人材派遣会社などを通じて、派遣先の会社で勤めることが多く
賃金に関しては、勤める職場や技能によって様々です。

ミニ起業家は、従業員が数人しかいないような
小さい企業を起こし、主に小規模なビジネスを行っている方達です。
企業である以上、事業や規模を拡大したいと考えがちですが、
ミニ起業家の場合は、あえて小規模のままでいることで、
独立性や柔軟性を保つことを選ぶパターンもある様です。

この本は、10年以上前に書かれたものの新版となりますが、
今現在読んでも、非常に価値のある書籍だと思います。
何故ならば、今現在の働き方の下地を、この本が予見している様に思える為です。
例えば、フリーランスはクラウドソーシングなどの台頭によって
より身近となり、特に技能のない個人でもフリーランスとして働きやすくなりましたし、
派遣社員の賃金や立場に関する問題は、今現在も続いている問題です。

そのため、今現在の「働き方」の現状を把握するにあたって
この本を一読しておきますと、見えてくるものがあるのではないでしょうか?

フリーエージェントは身近な物ものである

この本を読んで、役に立ったことがあります。
それは、「フリーエージェントは、思いの外、身近な物ものである」
言うことを認識できた点です。

例えば、カフェなどにいくとPCを開いて仕事をされている方が
いると思います。
大抵の方は、スーツを着てPCを前に取り組んでいるのですが、
時折、私服で緩やかに仕事をされている方を見かけます。
雰囲気からして、学生ではないと思われますので、
ひょっとしたら、フリーランスの方なのかなと、
思うことがありました。

また、本業があるにしても、
クラウドソーシングなどの「合間の時間に手軽にできるもの」に手を出し
「気軽に本業以外の収入も得ることが出来る」と認識できた点も非常に勉強になりました。
私も、時間のあるときにクラウドソーシングに手を出して、
ちょっとした収入を稼ぐようになりました。
ただ、会社員の方は副業禁止のところもありますので
クラウドソーシングなどの副業を始める前に、あらかじめ確認されるようお願いします。

最後に、フリーエージェントの難しさについても学べました。
フリーエージェントと言うと、ある程度自由に働けて気楽な部分もあると
認識していました。
低賃金の臨時社員が辛いのはもちろんのことですが、
フリーランスやミニ起業家などの立場でも
組織が収入を保証してくれるわけではないので、
覚悟を持って働かなければならない立場であると言うことと、
フリーエージェント同士の横のつながりの重要性を
改めて、この本を通じて学ぶことができました。

フリーエージェントと言う働き方のメリットやデメリットを認識できますので
現在、サラリーマンで転職やフリーランスを検討されている方や、
フリーランスで働いている方についても、
一読しておきますと、役に立つ部分が多い書籍だと思います。

私の今までの「フリーエージェント」に対する認識は、
フリーランスと派遣社員がいて、ある程度柔軟に仕事をされており、
必要な時に、必要なだけ働いて頂ける人材と言う認識でしたが、
きちんと、どう言った職業なのかを認識でき、非常に参考になりました。

サラリーマンとフリーエージェントどちらの方も学べます

私がこの本をお勧めしたい層は、サラリーマンをされている方と、現在フリーエージェントをされている方です。
どちらの方にとっても、学ぶ部分が大きいと思います。

サラリーマンをされている方でしたら、
この本を読むことによって、
身近に派遣社員がいる場合は、苦労や立場を知るのに参考になりますし、
転職やフリーランスを検討されている方は、
「フリーエージェントとして働くことは、どう言うことなのか」を
学ぶことができますので、
自分自身の選択肢を決める、手がかりの1つになると思います。

また、フリーエージェントやミニ起業家をされている方は、
改めて自分の立場を省みることができ、
「私と同じ立場の人が多くいるのだな」と鼓舞される面もありますので
今されている仕事に対するやる気と認識を、改めるきっかけになるかと思います。

臨時社員(派遣社員)の方でしたら、
現状の立場を改めて認識できますので、今後の選択肢を選ぶきっかけに
なるのではないでしょうか。

サラリーマンの方にしろ、フリーエージェントの方にしろ
「フリーで働くこととは何か」を読書体験してみてはいかがでしょうか。

 

フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方

フリーエージェント社会の到来 新装版---組織に雇われない新しい働き方